化粧下地機能をもつオールインワン化粧品はUVケアできる?

化粧下地機能をもつオールインワン化粧品はUVケアできる?

豊富な美容成分を配合して乾燥肌から敏感肌、脂性肌など肌質問わず使えるオールインワン化粧品は、毎日の肌ケアに加え化粧下地機能をもつタイプもあります。
それでは、下地効果をもつオールインワンは、紫外線カット機能や美白成分などのUVカット力も優れたアイテムなのでしょうか?
オールインワン化粧品がもつ化粧下地の機能や、日焼け止めの効果を覗いてみると、肌への負担と紫外線防止を考えた正しいスキンケア用品の使い方が見えてきました。

 

シミやシワ、たるみが気になる年齢肌ですが、時短コスメで人気のオールインワン化粧品でも美白効果や年齢肌ケア成分をもつ商品が増えて、使ってみたいと思っています。
化粧下地機能をもつオールインワンもありますが、UVケアはできますか?
私の場合は生活紫外線レベルですが、美肌成分にUVカット機能付きなら便利なので購入したいです。

 

残念ながら、化粧下地機能をもつオールインワン化粧品でも、UVカット成分はないものが多いです。
中には、日焼け止め成分配合のオールインワン化粧品もありますが、正しい使い方とスキンケア機能を知るのも大切です。
毎日の生活で感じる紫外線対策の必要さとオールインワン化粧品の取り扱い方で、マッチするものを選ぶのが良いでしょう。

 

 

化粧下地機能がついたオールインワン化粧品の成分や効果とは?

ヒアルロン酸やコラーゲンなどスキンケア成分が豊富なオールインワン化粧品は、化粧水から乳液、美容液、クリームなどを1ステップで終わらせることができるアイテムです。

 

中には、化粧下地機能をもつオールインワンジェルやオールインワンゲルもありますが、その効果としては肌のキメを整えてファンデーションをはじめとした化粧ノリをよくするためのもの。

 

そのため、残念ながらオールインワン化粧品には、UVケアやUVカット効果といった日焼け止め機能はないものが多いです。

 

ちなみに、メイク手順としては日焼け止め→メイク下地→コンシーラー、コントロールカラー→ファンデーションというのが基本となります。
UVカット機能がなく化粧下地機能のあるオールインワン化粧品の場合は、日焼け止めを付けてから化粧下地も兼ねているオールインワン化粧品をつけて、その上にファンデーションを付けるのが一般的。

 

朝夜兼用のオールインワン化粧品の「化粧下地」機能というのは、肌が潤いなめらかになりファンデーションの仕上がりがきれいになるということなので、メイク用ではなくスキンケア用品として考えるのがベストでしょう。
(メーカーによっては使用方法が異なる場合もあるため、商品パッケージや公式サイトの使用方法を確認しましょう。)

 

 

なぜ、オールインワン化粧品にUV効果がないの? ~紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

それではなぜ、オールインワン化粧品にUV効果がないのか?というのが気になりますが、それはUVカット剤の働きを見ると理由が見えてきます。

 

一般的に日焼け止めジェルやパウダーは、紫外線を吸収するのと散乱する2種類に分かれていて、それぞれ防ぐ効果は同じですが、防ぐ方法が違っているのです。

 

紫外線吸収剤の日焼け止めクリームは、刺激や負担を防ぐために化学変化で変換させていき、肌を防御していきます。
あの日焼け止め特有の白浮きもせず、汗で落ちにくいのが魅力的ですが、効果を維持するためこまめな塗り直しはもちろん、肌の上で化学反応を起こすため成分自体が負担になる場合も

 

一方、紫外線散乱剤タイプの日やけ止めは、受けた紫外線を反射させることで肌へのダメージを守る方法となっています。
紫外線吸収剤に比べると化学変化もないため、肌への負担は軽いものの白浮きしやすい商品もあります。
また、均一に塗らなければ日焼け止め効果も発揮できないため、パウダータイプが主流の紫外線散乱剤は取り扱いが難しいと言えるでしょう。

 

それぞれ防ぐ方法は違いますが、注目したいのは「紫外線を防ぐための日焼け止め成分」という点です。

 

UVカット成分やUV機能は、あくまでも紫外線を浴びる可能性のある日中で役立つものなので、朝晩使うスキンケア用品には不向きで直接的な美白作用もありません。
そのため、朝晩使えるオールインワン化粧品として、肌負担にならない下地クリーム効果の商品が多いのかもしれませんね?

 

UV効果をもつオールインワン化粧品もあるけど、そちらの方が良い?

ですが、口コミや人気ランキングサイトでも、日焼け止め効果をもつオールインワン商品が紹介されています。
それならUV効果をもつオールインワン化粧品の方が良いのか、そして肌への負担はどうなっているのか気になりますよね?

 

紫外線カット効果をもつオールインワン化粧品の場合は大きく分けて2種類に分かれていました。

 

紫外線防御作用をもつ自然由来の天然成分が配合されている

マグワ根皮エキスやムラサキ根エキス、カプリル酸(カプリン酸)といった成分は、植物や植物生まれの天然成分ですが、いずれも紫外線防御作用をもっています。
そのため、これらの成分が配合された商品ならUV効果をもつオールインワン化粧品として、朝晩のスキンケアと化粧下地に活用できますが効果は弱いため、毎日の日焼け止め対策としては弱い場合もあります。
UVケアシリーズが苦手な敏感肌やアトピー肌の人でも使えますが、帽子や日傘など別に紫外線ケアグッズが必要です。

 

朝昼専用として日焼け止め成分が配合されている

紫外線吸収剤や紫外線散乱剤配合のオールインワン化粧品は、化粧下地に日やけ止め効果が含まれていますが、ジメチコンやアクリル酸アルキルといったポリマー、シリコーン系成分も含まれているため使うのは朝昼のみというのがほとんど。
そのため、夜にはオールインワン化粧品とは別にスキンケア用品を用意して、肌ケアをしていく必要があります。
慌ただしい朝の洗顔後に機能豊富なオールインワンを使いたい人や、コスパよりも時短美容を重視する女性にはおすすめです。

 

下地クリーム効果を抑えてUV対策を行ったり、時短美容グッズを重視して複数のスキンケア用品を使い分けたりするのは、自分の肌状態や目的から決めていくのが良いでしょう。
ただし、間違った使い方は日焼け止め効果がないだけでなく、ダメージケアが必要になるため化粧下地機能のタイプをよく見極めましょう。

 

 

 

せっかく時短ケアのオールインワン化粧品を使うなら、UVケアもあるタイプの方が嬉しいですよね?
ですが、肌への負担を考えると、別に日焼け止めを使うかスキンケア用品を使い分けるのが良いというのがわかりました。
美容ケアのためのスキンケアですから、きちんと目的を意識してオールインワン化粧品を使いこなしていくのが大切ですよ!


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