オールインワンジェルで保湿パックをする!美容効果と注意点

オールインワンジェルで保湿パックをする!美容効果と注意点

週に何度かの保湿パックをスペシャルスキンケアとして取り入れている方は多いのではないでしょうか?
最近は、クリームタイプ、ジェルタイプ、シートマスクタイプといろいろな形状のパックアイテムが販売されています。
では、どのタイプのパックアイテムが高い美肌効果を得られるのか?また、効果的な保湿パックの使用方法はあるのでしょうか?
ここでは、オールインワンジェルで保湿パックをする場合の美容効果と注意点を紹介します。

 

私は混合肌です。お肌の乾燥が気になるときは集中ケアとしてオールインワンジェルの保湿パックを短期間行っていて毎回トラブルはなかったのですが、今回はお肌がべたつきブツブツとニキビのような吹き出物が…。
オールインワンジェルで保湿パックを行うのは、正しくないスキンケア方法なのでしょうか?

 

保湿パックをオールインワン化粧品で行うのは、とても効率的なスキンケア方法でしょう。
ただし、保湿パックを行わないほうがよい肌質や肌状態がありますので、今回の場合は保湿パックに不向きな肌状態だったのかもしれません。
オールインワンジェルで保湿パックをする場合の、使用方法のポイントや注意点を紹介しますので、自分に当てはめて、保湿パックに問題がなかったか、確認してみましょう。

 

 

保湿パックにより、お肌にどのような美容効果を得ることができますか?

保湿パックとは、お肌の保湿のためのケアですが得られる美容効果は“ただ保湿力を高めるだけ”ではありません
では、保湿パックをすることで得られる美容効果を考えて見ましょう。

肌バリアの強化

お肌を紫外線などの外的刺激から守る肌バリア(皮膚バリア)の役目を果たす角質層は、角質細胞と体内に存在する保湿成分(NMF、天然保湿因子※)、そして水で形成されています。
(※アミノ酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸塩、尿素、ヒアルロン酸など)

 

ですから肌内部の水分が十分でないと肌バリア機能が低下してしまい、またそれによって肌内部の水分が蒸発しやすくなるといった悪循環を招くことに…。

 

ですから、保湿パックにより肌内部の水分量を守ることが、肌バリア機能を正常に戻すことにつながるのです。

 

ターンオーバーの正常化

肌バリア力が回復することはお肌を外的刺激から守るだけではなく、それにより乱れていたターンオーバーが正常化されます。

 

なぜなら、健康の肌であることが新陳代謝を正しいサイクルで行う(ターンオーバー)条件だからです。
そして肌バリア機能が高まれば肌はダメージを受けにくくなり、ダメージを受けることがなくなればトラブルを抱えていて新陳代謝のサイクルが遅くなっているお肌も、正常なサイクルに近づくでしょう。

 

このように潤い不足のお肌には、お肌の保水力を高めるお手入れが重要なポイントであることが分かりました。
そして、保水力を高めることができれば、健康なお肌になりその先の年齢肌を感じさせない弾力肌へ導いてくれるでしょう。

 

 

保湿パックの中でも、特にサランラップパックがおすすめ

オールインワン化粧品の保湿パックの美容効果を高める使用方法として“サランラップパック”が有効です。

 

サランラップパックは、家庭用の調理で使用しているラップフィルムを使用するので、シートタイプよりも低価格で保湿パックできるのも魅力の1つ。

 

そして、サランラップパックがおすすめされる一番の理由は、肌なじみを良くして美容液成分をお肌に浸透させる効果があるから。
お肌にオールインワンジェルを塗った状態でサランラップを上から被せると、いつもよりジェルとお肌の密着度が高まりますが、それに比例して浸透率も高まるのです。
もちろん、サランラップ以外にもシートマスクやコットンを使用することも可能ですが、空気を通さないサランラップの方が密着度を高まるのは間違いないでしょう。
(密着度を高める点で、ローションタイプよりもオールインワンゲル、ジェルタイプやクリームタイプのオールインワン化粧品がおすすめです。)

 

さらに、シートマスクタイプは防腐剤や界面活性剤の配合量がやや多く、そうすると美肌成分だけではなく、お肌に届けたくない成分まで浸透させてしまう可能性があります。
そう考えた場合、完全無添加のオールインワン化粧品や、添加物を配合していても低刺激な成分である商品を選ぶことで、安全に保湿パックを行うことができるでしょう。

 

 

保湿パックが逆効果!?間違った保湿パックは肌トラブルの原因に…。

ここまで、オールインワン化粧品の浸透力を高めるために保湿パックを使用することをおすすめしましたが、例外もあります。
保湿パックを考えている場合は、まずは注意しなければならないポイントを抑え、お肌にダメージを与えない使い方を覚えておきましょう。

 

お肌がべたつく時の保湿パックは危険!肌バリアが壊れてしまう原因に…。

保湿パックをすると、オールインワンジェル内の保湿成分も角質層に浸透していくことになります。
お肌が水分不足のときは問題ないのですが、お肌にべたつきがある状態はお肌が汗などの水分を取り込んでいる状態
そのような状態で、さらなる水分を肌内部に送ってしまうと角質層に余分な水分が溢れてしまい、最悪の場合は肌バリアが壊れてしまうのです。
(適度に化粧水を含ませたコットンをひっぱっても伸びるだけですが、溢れ出すまで化粧水を含ませたコットンは脆くなり少しひっぱっただけで裂けてしまうイメージ。)

 

ニキビや吹き出物があるお肌への保湿パックは敏感肌になる原因に…。

何かしらの吹き出物(炎症)がある、ニキビ肌、アトピー肌、アレルギー肌の場合は、お肌の肌バリアが低下している状態。
つまり、異物が肌に進入した場合、普通なら肌バリアで留めるべき成分が、肌バリアが壊れているので角質層の奥、表皮細胞組織内まで侵入する可能性があります。
さらに、保湿パックの配合成分に合成界面活性剤が配合されていれば、その種類によってはさらに肌バリアを破壊してしまうでしょう。

 

その結果、お肌に与えたくないアレルギーの原因となる物質を蓄積してしまったり、肌バリア機能が低下して少しの刺激でも赤ら顔や痒みを発症する“敏感肌”へと肌変化しまうこともあるのです。

 

実際、お肌の乾燥が原因のニキビを治そうと保湿パックをした結果、「ニキビが増えた。」「顔が赤く腫れてきた。」「湿疹ができた。」と肌トラブルが深刻化したと美容相談室サイトや知恵袋サイトで質問している投稿が多いです。
ですから、刺激を受けやすくなっている肌質の場合は、保湿パックではなく先に肌トラブルを改善するスキンケアを優先した方が良いでしょう。
(ここでは既にお肌がべたついている場合を例に取りましたが、適量のオールインワン化粧品で保湿パックをした後にベタつきのある使用感も不向きな肌状態です。)

 

 

配合されている成分によっては、お肌にダメージを与える可能性もある。

最近は無添加オールインワン化粧品が増えてきていますが、ドラッグストアや大手ショッピングサイトで安値と感じる価格で売られている商品の成分表示を確認すると“添加物盛りだくさん”という残念なことがあります。

 

特にオールインワンジェルを使用した保湿パックを想定して商品選びをする場合、避けたい成分は“合成界面活性剤”です。
なぜなら、合成界面活性剤はタンパク質を溶かしてしまう性質があるため、肌バリアの役割を持つ角質細胞を破壊してしまうから。
その結果、せっかく保湿パックをしているのに、肌内部の水分が蒸発しやすくなり乾燥肌に傾いてしまうという逆効果になることも考えられます。

 

通販コスメの傾向を見ると、最近は完全無添加で保湿パックとしての使用をおすすめしているオールインワン化粧品が増えてきています。
お肌への負担を考えると、やはり成分名表示をしっかりと確認して添加物フリーのアイテムを選びたいですね。

 

 

 

ほとんどのオールインワン化粧品がスペシャルケア用の保湿ケアの利用方法をおすすめしています。
ただ、間違ったケア方法を実施すると、スペシャルケアのはずが新たな肌トラブルを招いてしまう危険性もあるので、自分の肌と相談しながら保湿パックを行いましょう。
正しい使い方やコツを覚えれば、たるみやシワ、ニキビの悩みを解消し、化粧のりの良いもっちり弾力肌に導くスキンケアの強い味方になってくれるはずです。


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